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古典ロコ(こてんろこ)は、1940年(昭和15年)から1941年(昭和16年)まで発行された会員制の同人誌である。第10号まで発行された〔本項目は、特記以外『編集長敬白』を参考文献とする。〕。 太平洋戦争以前の日本の鉄道趣味の営業誌としては、1929年(昭和4年)から1938年(昭和13年)まで発行された『鉄道』と1933年(昭和8年)から1937年(昭和12年)まで発行された『鉄道趣味』があるが、戦時色が濃くなると国策に沿う形で休刊となった。そのような時代の中で、会員制の同人誌である本誌と『つばめ』が発行された。 関東地方では高松吉太郎らが『つばめクラブ』を、関西地方では西尾克三郎らが『クラシカル・ロコ・クラブ』を立ち上げるために会員を募集し、それぞれ同人誌である『つばめ』と本誌『古典ロコ』の発行を開始した。ともに創刊は1940年である。 本誌はA5判のガリ版印刷で、写真は印刷ではなくプリントの貼付であった。プリントが貼付されていることが本誌の最大の特徴である。本誌2号に貼付された松森(牧野)俊介の写真「会陽〔読みは「えよう」--「会陽」『デジタル岡山大百科』より。〕と西大寺鉄道」は『西大寺鉄道』に再録されている。また、本誌4号に貼付された流山鐵道のボールドウィン製サドルタンク機の写真は『鐵道模型趣味』(No.33 1951年6月號)の「口絵写真」に再掲されている〔『鐵道模型趣味』(No.33 1951年6月號 p183)より。〕。 本誌の目的は古典機関車と私鉄の研究である。記事の寄稿は、今村潔、臼井茂信、金田茂(茂裕)、谷川義春、牧野俊介らによって行われ、記事の質は高く、各号は約30ページほどであるが充実した内容であった。記事の内容は誌名の「古典ロコ」にはとらわれず、1940年(昭和15年)に製造された蒸気機関車「C57 135」に関することも寄稿されている。各号の発行部数は90部で、非売品であった。 1941年(昭和16年)2月10日発行の第10号が、本誌の終刊号となった。終刊に至る経緯が本号の「編輯余禄」に綴られている〔鉄道ファンが阿波池田駅で機関車を撮影したところ駅員にみつかり、スパイ容疑で警察に留置され取り調べをうけた。その際に所持していた「古典ロコ」が当局の目にとまり発行元への照会となり、廃刊のきっかけとなった。青木栄一「鉄道趣味のあゆみ」『鉄道ピクトリアル』(No703 2001年7月号)〕。 本号「終刊の辞」には次のようにある。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古典ロコ (同人誌)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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